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靴選びのポイント

靴選び

みなさん、靴はサイズが合っていればそれでいいと思っていませんか?
サイズが合っているのはもちろん大切ですが、それ以外にも靴の選び方、履き方が大切です。

私達は足から衰えます。
いつまでも若々しくいるためには足はとても大切なのです。

今回は靴の選び方や履き方についてご紹介をしていきます。

靴の”今”と”昔”

昔の日本人は着物と草履、下駄を履いていました。
着物を着ている状態では脚は高く上がりませんし、開きません。
草履や下駄は鼻緒を指で挟むことで足と一体となります。足を高く上げるのではなく、水平に足を運ぶことで上手く歩くことが出来ました。

現代の靴は踵から接地する歩き方を想定されているように作られているように思います。
草履や下駄とは全く異なるデザインです。

歴史を考えると日本人には靴は合っていないのかもしれませんが、靴を履かない訳にはいきません。
靴を選んで、履きこなしてくことが大切だと思います。


靴選びのポイント

靴はオシャレな方がいいですよね。
でもカラダにとっては履きやすさも大切になってきます。

サイズだけではなく、履いた時にカラダ全体で感じるフィット感を大切にしましょう。

踵(ヒール)

・立っている時に踵が安定するように

ハイヒールではないスニーカーでも踵は少し高くなっています。
履いてみた時に踵部分の柔らかさや高さが自分に合っているか確認してみて下さい。

踵の部分が柔らかすぎるとカラダが不安定に感じたり、腰や背中に重く感じることがあります。

踵が高すぎると歩いているうちにつま先の方にずれてしまい、踵のフィット感が少なくなります。

・踵が安定して身体を支えている
・歩いた時に踵が安定している

踵の硬さや高さは少しの違いでも履いた感じが変わってきます。
特に腰や背中、首の快適さに現れてくるのでチェックしてみて下さい。

つま先

・指先がきつ過ぎないこと

ビジネスシューズやハイヒール、パンプスなどではつま先が細すぎるものがあります。
つま先が細すぎると指が重なったり圧迫されたりして、歩きの中で変な癖がついたり、足指を痛めてしまいます。

・指先は動く?指の感覚はある?

靴を履いて立った時に、指を感じてみたり、モニョモニョ動かしてみます。

指を握ったり・反ったりした時に少し動けばOKです。
ギューッと圧迫されていると指先が動かないし感覚も良くわからなくなります。

靴の中でも指先がわずかな動きをしてくれることが大切です。

ソール

・ソールの形と硬さをチェック

その靴、ソールが反りすぎではありませんか?
ソールの反り具合は歩く時の最後の蹴り出しに関係しています。

靴の形で蹴り出しが楽に出来るメリットと、本来の指の働きが使われないデメリットがあります。


ソールの反りが強くても柔らかくて少したわむものであれば、デメリットも少なくなると思います。

*大切なのは足趾にギュッと力が入る事ではなく、優しく地面に触れられる事です。
疲れにくいカラダのためには、ソールの反りがそれほど強くない靴をオススメしたいです。

・用途によってソールの柔らかさをみて選ぶ

ソールが柔らかいと裸足に近い感覚で歩けますが、靴による安定感と、足運びを助けてくれる機能が弱くなります。

長い時間歩く方は少し靴に助けてもらっても良いかもしれません。
歩く時間が長くなければソールが柔らかい靴を、長く歩くならソールが硬めの靴が良いです。

極端な例ですが、登山などでの足場が悪い山道では靴が土台になる必要があるのでソールがしっかりして足が安定するような靴を選ぶ事が必要です。
用途や歩く環境によって靴選びが変わってくると思います。

靴の横幅

足の形は人それぞれかなり大きく違います。
特に足の幅は違いが大きいです。
「このメーカーは合わない」とメーカーで決めている方も多くいらしゃると思います。
確かにメーカーによって傾向があるので一つの判断材料になると思います。
それでも実際に履いてみないとわかりません。

横幅は広くてゆとりがあれば良いわけではありません。
きつくなり過ぎず、安定感があることが大切です。

ゆとりがありすぎて横から支える機能が弱いと足が横に拡がってしまい、疲れやすく、足の形が悪くなってきます。

靴の横幅とどのような素材か、そして靴ひもを締めた時のフィット感が大切です。

このことを確認するために靴ひもを締めて歩いた時にどんな感じがするかも確認してみるといいと思います。
素材の経年劣化は定員さんに尋ねてみて下さい。

靴選びポイントのまとめ
  • 踵の高さや弾力はカラダの全身でチェック(腰や背中の快適さ・感じ)
  • 極端な形のものは控える(つま先が細い、ソールが反りすぎているもの)
  • 通勤くらいであればソールは少し柔らかめでも良い
  • 靴は足指のゆとりと踵と甲周りの安定感が大切★歩き方にもよるので靴ひもを締めて歩いてみてどう感じるかを大切にして下さい。

靴の履き方

靴の履き方は、
「靴ひもをきちんと締める」
これ一つです!
スニーカーでも、ブーツでも面倒だと思わずに靴ひもをしめて下さい。
そのまま脱げる・履けるようにして靴ひもを調整しない方が多いと思います。
しかしカラダを大事にするのであれば靴ひもは毎回締め直して下さい!

強く締め付けたいのではなくて、靴ひもを結んだままで脱ぎ履きできるような締め方では靴の中で足が安定しないで動いてしまっています。

つまり、靴の中で「足裏ズルズル現象」が起こっています。

足の裏にはとても繊細なセンサーが沢山あります。
この足裏のセンサーは筋肉や骨(骨膜)にもありますが、表面の皮膚やその下の脂肪組織に多くあります。

靴の中で足が動いてしまっていると接触している皮膚がズルズルと滑って動いてしまいます。
足と靴が一体化していないと靴の中で不自然な動きが起こってしまうのです。
これを繰り返しているとセンサーが鈍く、足指の動きを悪くするような方向に皮膚が動いて固まってしまいます。

足に合う形・サイズの靴を選んで、靴ひもをきちんと結ぶと足と靴が一体化します。
きついのではなく、ぴったりフィットすることで靴が悪いものではなく、長く歩いても疲れない、足を守ってくれるものになります。

まとめ

「お洒落な靴だけど履きにくい」
「あまり見栄えが良くないけど履きやすい・・・」
靴選びは外見と機能性が一致しない事が多いです。
最近は足もとの重要性と健康志向が強まっているので機能性を重視したビジネスシューズなども出てきています。

新しい素材や形状もどんどん開発されているのでなかなか良い靴に巡り合えないという方もそのうちきっと合う靴がみつかります。

今回は靴を選ぶ時のポイントをご紹介しました。
みなさまが靴を選ぶ時の参考になればと思います!

ABOUT ME
まさ
整体師、理学療法士、ロルファー™ 妻と犬と猫の一緒に東京で暮らしています。 カラダのこと、コーヒー、温泉が好き、最近はカレー作りに挑戦しています。